看護師が要の終末医療

日本の終末医療

日本の終末医療を考える

「日本の終末医療」のこと

日本の終末医療は諸外国に比べて遅れを取っているのが事実です。ホスピス施設や緩和ケア病棟などが需要に対して不足している上に、在宅ケアの支援体制の整備も遅れています。それでも、高齢化社会の進む日本では需要は増えることはあっても減ることはありません。今後、ますます必要性の増してくる終末医療について考えるサイトを立ち上げてみました。 このサイトへのお問い合わせはshumatsu-iryo@outlook.jpまでお願いいたします。

患者と家族を援助する看護師

患者と家族を援助する看護師

高齢化社会の進行により、がんなどの回復の見込みのない病気の患者さんも増加する傾向にあります。その結果、終末医療や緩和ケアの重要性が注目されるようになってきました。そこで重要な役割を担うのが医療従事者ですが、近年はその医療従事者の不足が深刻な問題となってきています。ここでは、終末医療において重要な役割を担う看護師についてご紹介をしていきます。

終末医療での看護師の役割

終末医療とは、疾病などで回復の見込みのない患者に対して精神的な支えや苦痛の緩和を目的にしたサポートを行なうことをいい、緩和ケアと同じ意味で使われます。この終末医療を行なう現場としては、ホスピス病棟や緩和ケアの診療科のある病院などのほか在宅でのケアも含まれます。
終末医療における看護師の役割として、主なものは次の3つです。患者さんの肉体的な苦痛を緩和するケア、患者さんの精神的苦痛を緩和するケア、そして患者さんの家族に対する精神的なサポートです。

肉体的な苦痛を緩和するケア

疾病の末期で回復の見込みのない患者さんは、肉体的に激しい痛みや疼痛、それに伴う不快感、さらに極度の疲労感などの苦痛を感じるケースが多くなっています。そこで終末医療の看護師は可能な範囲で、患者さんの苦痛をやわらげる看護をすることが求められます。寝ている姿勢を変えてあげたり、体をさすってあげたり、できる限り患者さんの要望に添うように看護していきます。

精神的な苦痛をやわらげるケア

終末期の患者さんは激しい肉体的な苦痛を感じるのと同時に、その痛みに対する恐怖や死に対する不安感を抱いています。進化した医療技術によって肉体的な痛みが多少緩和されるようになっても、いつ来るかわからない激しい痛みに対する恐怖や死に対する漠然とした不安感、自分や家族の今後についての心配など患者さんの精神的なつらさにはキリがありません。こうした患者さんの精神的な苦痛を緩和して、終末期を心安らかに過ごせるようにするのも看護師の重要な役割です。

家族に対する精神的なサポート

終末期の患者さんが心身共に大変な苦痛を感じているのと同時に、患者さんの家族たちも大きな不安や苦痛を感じています。家族たちが何かしてあげたいと切実に感じても、医療に関する専門的な知識や看護の技術などがないためにもどかしい思いを抱いたり、苦しんでいる患者さんの様子を見て、本当にこの医療の対応で良いのだろうかと不安に感じたりするケースが多いようです。そこで終末医療の看護師は、患者さんの家族に対して医師からアドバイスと許可を受けたうえで許されている範囲で病状や治療に関する説明を行なったり、家族の精神的な不安感に対して共感を示したり、不必要な心配を取り除くなどのケアを行なう役割を担っているのです。
そうした患者さんとその家族に寄り添っていく看護師の仕事を目指すのならば、まず看護学校に入って、看護師の資格を取るところからスタートです。全国にはたくさんの看護学校がありますので、「ビーナース・ステーション」のような看護学校検索サイトで最寄りの学校を調べてみましょう。

  • ビーナースステーションサイト

転職を考えている看護師へ

  • 終末医療に携わることで得られる能力

    地方在住者も支援する「看護のお仕事」

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  • 心身の辛さを和らげる医療従事者

    患者と家族を援助する看護師

    緩和ケアチームの看護師はチームの要であると同時に直接患者さんやその家族をケアするキーパーソンでもあります。患者さんと接する時間が最も長く、その肉体的苦痛や精神的不安をいち早くキャッチしてケアするとともに、家族の不安や心労をケアする役割も担っています。

  • 終末医療についての入門知識

    家族と迎える在宅医療

    現在の日本では、ほとんどの人が一般の病院で最期を迎えます。ある調査によると6割超の人は自宅で最期を迎えたいと考えていますが、実態は年に8%程度の人しか自宅で最期を迎えることができていません。これは、在宅での終末医療を支援する体制ができていないためです。今後、終末期の患者さんの死の質を高めていくためにも、在宅医療の整備が必要です。