死の質と終末医療

日本の終末医療

日本の終末医療を考える

「日本の終末医療」のこと

日本の終末医療は諸外国に比べて遅れを取っているのが事実です。ホスピス施設や緩和ケア病棟などが需要に対して不足している上に、在宅ケアの支援体制の整備も遅れています。それでも、高齢化社会の進む日本では需要は増えることはあっても減ることはありません。今後、ますます必要性の増してくる終末医療について考えるサイトを立ち上げてみました。このサイトへのお問い合わせはメールフォームよりお願いいたします。

終末医療の質向上のために

終末医療の質向上のために

終末医療という言葉を聞いたことがあるでしょうか?医療というと病気を治す、生命を守る・維持するということをイメージしますが、近年では、医療にとって、重要なことはQOL(クオリティ・オブ・ライフ)すなわち患者の生活の質を高める、あるいは病気の前と変わらない生活レベルを維持することという認識が広がりつつあります。そして、さらに進んで死の質についても考えられるようになってきています。

死の質と終末医療

死の質とは、患者さんが死を迎えるにあたってどれだけ苦痛を感じずに平穏に過ごすことができたかを問うもので、終末医療と大きく係わっています。というのも死の質には、終末医療を取り巻く環境や終末医療の利用状況、終末医療の質とその費用などが大きく影響してくるからです。
イギリスのある調査機関が「死の質」のランキング調査をした結果があります。死の質を考えるにあたって、終末医療の具体的な内容(疼痛治療の実施、苦痛緩和のための麻薬に関するスキル等)、終末期ケアに対する社会の認知度、国内総生産額に対する医療費の割合等24の指標を用意して、OECD加盟30カ国に中国、インド、ブラジルなどの10カ国を加えた40カ国を対象としてランキングを出しています。日本は40カ国中23位という結果で、韓国、中国、インドなどアジア諸国はほとんど30位以下という下位にランクされています。
これは病気を治すための医療システムが整っていても、終末医療に対する知識や技術、ノウハウが不足しているという判定であり、その社会が終末医療や麻薬を使った緩和ケア、死に対する考えがタブー視されるような背景を持っていると判断された結果です。
このサイトでは終末医療とはどういうものかを知ってもらい、日本の終末医療の質を向上させていくにはどうしたらいいのか、ということを考えてみたいと思っています。

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転職を考えている看護師へ

  • 終末医療に携わることで得られる能力

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    患者と家族を援助する看護師

    緩和ケアチームの看護師はチームの要であると同時に直接患者さんやその家族をケアするキーパーソンでもあります。患者さんと接する時間が最も長く、その肉体的苦痛や精神的不安をいち早くキャッチしてケアするとともに、家族の不安や心労をケアする役割も担っています。

  • 終末医療についての入門知識

    家族と迎える在宅医療

    現在の日本では、ほとんどの人が一般の病院で最期を迎えます。ある調査によると6割超の人は自宅で最期を迎えたいと考えていますが、実態は年に8%程度の人しか自宅で最期を迎えることができていません。これは、在宅での終末医療を支援する体制ができていないためです。今後、終末期の患者さんの死の質を高めていくためにも、在宅医療の整備が必要です。