「日本の終末医療」のこと
日本の終末医療は諸外国に比べて遅れを取っているのが事実です。ホスピス施設や緩和ケア病棟などが需要に対して不足している上に、在宅ケアの支援体制の整備も遅れています。それでも、高齢化社会の進む日本では需要は増えることはあっても減ることはありません。今後、ますます必要性の増してくる終末医療について考えるサイトを立ち上げてみました。このサイトへのお問い合わせはメールフォームよりお願いいたします。
終末医療では、緩和ケアチームで終末期の患者さんに対応をしていきます。しかし、高齢化社会の進行は緩和ケアを必要とする患者さんの増加も促しており、それに対応する医療従事者が追いついていないという問題が顕著になってきています。つまり医師や看護師が不足しているのです。ということは緩和ケアの経験のある看護師やこれから緩和ケアの仕事をしてみたいと考える看護師にとって、追い風でもあります。
緩和ケアの仕事は通常の看護師業務よりも、さらに精神的なタフさを求められます。しかし、緩和ケア看護師の経験をすることは、看護師としての能力がアップすることで、将来キャリアアップを考えている看護師にとっては経験しておきたい業務です。
特に地方在住の看護師で身近なところに緩和ケアの仕事がない場合は、インターネットの転職サイトを利用して、東京などの首都圏で探してみると良いでしょう。
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緩和ケアチームの看護師はチームの要であると同時に直接患者さんやその家族をケアするキーパーソンでもあります。患者さんと接する時間が最も長く、その肉体的苦痛や精神的不安をいち早くキャッチしてケアするとともに、家族の不安や心労をケアする役割も担っています。
現在の日本では、ほとんどの人が一般の病院で最期を迎えます。ある調査によると6割超の人は自宅で最期を迎えたいと考えていますが、実態は年に8%程度の人しか自宅で最期を迎えることができていません。これは、在宅での終末医療を支援する体制ができていないためです。今後、終末期の患者さんの死の質を高めていくためにも、在宅医療の整備が必要です。